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ネットショップ(ECサイト)開業前に読もう!知っておきたい3つの出店パターン


                ネットショップ(ECサイト)開業前に読もう!知っておきたい3つの出店パターン
弊社ではネットショップ(ECサイト)の出店に関するご相談を多く受けます。

「いざネットショップ(ECサイト)を始めよう!」と意気込んでご相談に来られたお客様の中には、「楽天に出店するのが良いのか?それとも自社で独自に作る方が良いのか?結局、よく分からないけど、儲かるところで!」といったように、出店先や出店先の違いが分からないままスタートしようとするケースが多々あります。

そんな時は
お客様!そんなに焦らないで、まずは、どこでネットショップを始めるか一緒に考えましょう!
とお伝えします。

・楽天などのショッピングモールに出店した方が良いケース
・月額料金を払ってネットショップ(カートシステム)をレンタルする(一般的にはASPサービスと言います)ケース

出店先については、取り扱う商品や社内体制、また、ランニングコスト(更新や集客、利用料など)といった色々な要素を総合的に考えて出店先を慎重に決める必要があります。

ということで、今日は「ネットショップ(ECサイト)開業前に是非知っておいてほしいこと」についてお話をしたいと思います。

ネットショップ(ECサイト)の出店先としては大きく3種類

それでは始めましょう!
ネットショップを構築する場所(出店先)としては、大きく3種類があります。
※中には、4種類に分類される方もおられます。
少し長文になってしまいましたが、3種類それぞれの特徴やメリット・デメリットを下記に解説したいと思います。

1.ショッピングモールへ出店

出店環境
外部サービス(ショッピングモール内)の利用

メリット・デメリット

1度はご利用されたことが多いのがショッピングモール型です。

代表的なサービスとしては「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「アマゾン」になります。

出店者側からみたショッピングモール最大の魅力はなんと言っても、その「集客力」です!
私がよく例えに出す例としては、ショッピングモールは、「商店街や街中のど真ん中にお店を出店するイメージ」です。
多くの人通りがある中に出店することになりますので、出店後すぐに商品が売れたり、ショッピングモール内のイベントやキャンペーンに参加(出店費用とは別コスト)することで、多くの売上げが見込めたりします。
しかしながら、デメリットとしては、デザイン面で自由度が少ないことで似たようなデザインになってしまったり、多くの店舗や類似商品に埋もれてしまったり、検索などで簡単に比較されることで価格で優位性がなければ購入率が下がり、価格競争に巻き込まれることなどもあります。

向き・不向き
システム利用料や決済手数料は、売上げ連動型となっているため、粗利の低い商品は不向きといえます。
同じく、商品自体にオリジナリティがなく、どこでも売っているような商品、どこで買っても違いがないような商品であれば、モール内の他店と価格競争が避けられません。
但し、ネットショップ(ECサイト)を運営する方のスキルがそれほど高くなくても、ショッピングモールのECコンサルタントに相談できたり、モール内のイベントやキャンペーンなどにコストを掛ければ、売上げアップを見込めることになります。

2.ASPサービスへ出店

出店環境
外部サービス(ASPサービス内)の利用

メリット・デメリット
ASPサービスとは、月額費用を払ってネットショップに必要なシステムをレンタルするようなイメージの形態がASPサービス型です。
ネットショップに必要なシステムとは、商品の購入に必要なカート機能、ログイン機能、また運営側には、商品管理や顧客管理、受注管理、カート機能などが一通りの機能が揃ったサービスのことを指します。
ネット上には、数多くのサービスが存在しているのですが、弊社では、比較的安価な月額費用(数百円から)から始めることができる「カラーミーショップ」や「おちゃのこネット」から、月額費用が少し高め(数千円から数万円)だけどデザインや機能が豊富な「FutureShop2」や「Eストアー ショップサーブ」など、お客様の商品や運営体制、ショップの位置づけなどをヒアリングした上で、最適なASPサービスを選定してご提案させていただいています。
メリットとしては、ASPサービスによりますが、比較的導入コスト(初期費用)が安く、一通りのネットショップに必要な機能も揃っているので、出店者のハードルが低いことが挙げられます。
デメリットとしては、なんと言っても、ショッピングモールと違って、集客を自分たちで行わなければいけないことです。

向き・不向き
ネットショップ出店に必要なシステムをレンタルする形となり、比較的、個人事業主様や中小企業様向きな出店方法だと思います。しかし、集客をゼロから行わないといけないことを考えると、ショップ運営において、集客面に関する知識が必要となりますので、自社に専任(店長など)を付けてお客様を店舗に誘導する仕掛けを検討したり、場合によっては、運営管理をお手伝いいただく外注(パートナー)などを利用することも考える必要があるかと思います。
ASPサービス型は、機能面の違いやデザイン面での自由度など、各社、サービス内容に幅が広いため、それぞれで比較して出店先を決める必要があります。

3.ソフトウェアを利用して出店

出店環境
自社サーバ内、レンタルサーバ内に構築して利用

メリット・デメリット
ネットショップ(ECサイト)を構築するための有償や無償で利用できるソフトウェアなどを自社もしくはレンタルサーバ内に構築して運営する形態です。
ネットショップ出店に必要な機能は一通り揃っているので、そのまま利用することもできますが、ソフトウェアを利用する最大のメリットは、デザインや機能などを各店舗の売り方に合わせてカスタマイズすることができる点です。例えば、自動で定期的に商品を購入できるようにカスタマイズしたり、自社で持っている顧客管理や商品管理などの別システムなどとも連携するといったことも可能です。デメリットとしては、初期構築において技術的な部分の知識が必要となり、基本的にはネットショップを作る部分を外部業者に委託して構築してもらうことなり、カスタマイズ範囲に応じて相当のコストがかかるため、3種類の中では初期費用が高くつきます。

向き・不向き
大規模向けのネットショップ(ECサイト)向けとなりますので、ショッピングモールやASPサービスで実現できない独自のデザインや機能を利用したい場合に検討されるのが良いのではないかと思います。自社に運営管理ができることはもちろん、ある程度システム部分(ソフトウェア)の理解が必要となるため、3種類の中では一番ハードルが高いパターンとなります。

まとめ(メリット・デメリット)

以上、ネットショップを構築する場所(出店先)として、3種類をご紹介させていただきました。
初めてネットショップを運営される方、デザイン知識などが浅い方などは、
まずは、「1.ショッピングモール」か「2.ASPサービス」への出店を検討されることが第一ステップとなります。

実際に運営してみて理解したりすることも多いため、基本的な考え方としては、初期投資を抑えて小さくスタートし、運営の中でどうしても不都合が出てきた場合、運営に関するノウハウが身につきシステム面に不足が生じた場合に、出店先を再検討されるのが良いのではないかと思います。

最後に、3種類のネットショップ出店先について、メリット・デメリットを表にまとめて、今回の解説を終了したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
メリット デメリット
1.ショッピングモール型 ・集客力がある
(商店街のど真ん中にお店を出店するイメージ)
・デザイン面で自由度が少ないこと
・多くの店舗や類似商品に埋もれてしまう
・価格競争になりやすい
・売上げ連動によるコスト負担
2.ASPサービス型 ・比較的導入ハードルが低い ・集客に対する知識・対策が必要
・各社、サービス内容、機能に幅あり
3.ソフトウェア型 ・カスタマイズの自由度が高い
・独自機能や他システム連動が可能
・専門知識、外部業者の協力が必要
・集客に対する知識・対策が必要