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サステナビリティコンテンツは必要?ESGとSDGs


                サステナビリティコンテンツは必要?ESGとSDGs

最近コーポレートサイトにサステナビリティコンテンツを掲載している企業が増えていると思いませんか?
特に上場企業では、紙媒体の「社会・環境報告書」を廃止して、ウェブサイトで毎年「サステナビリティレポート」として掲載、更新する企業が増えています。

サステナビリティコンテンツって必要?

1990年代の後半から欧米を中心に、企業の価値が経済活動だけでなくステークホルダーや企業をとりまく環境へ与える影響など多方面から評価されるようになり、「企業の社会的責任(CSR:corporate social responsibility)」が求められるようになりました。

企業の社会的責任が国連やISO(国際標準化機構)によって国際的なガイドラインが策定されるようになると、ますます企業の社会的な責任、取り組み姿勢がその企業の価値として評価されるようになり、具体的な活動を報告書として公表する企業が増えています。

そして近年では「サステナビリティ評価機関」「ESG評価機関」が報告書から情報を調査、評価して機関投資家に提供することで投資判断にも活用されており、企業活動や株価などにも大きく影響を与えています。

ESGって?

「ESG」とは

「環  境:Environment」
「社  会:Social」
「企業統治:Governance」

の頭文字です。
この3項目は「責任投資原則」で、機関投資家の意思決定プロセスに反映させるべき世界共通のガイドラインとして国連環境計画・国連グローバル・コンパクトが推進しています。

企業の社会的な取り組みを「環境・社会・企業統治」の3つの観点で評価しよう、というものです。 ですのでサステナビリティコンテンツも企業姿勢・取り組みをこの3つの項目で分類することで、評価機関・投資家に分かりやすい構成になります。

さらに「ESG」で分類した取り組みを「SDGs」と関連づけることで、具体的な評価指標として視覚化することができます。

ESG

SDGsって?

「SDGs」=「エス・ディー・ジーズ」と読みます。

最近新聞や各種ニュースでも毎日のように目にするようになり、電車内でもカラフルな丸いピンバッジを付けたスーツ姿の人をちらほら見かけるようになりました。

「SDGs」とは「持続可能な開発目標:Sustainable Development Goals」のことで、国連が2015年9月のサミットで採択された、2030年までに持続可能な社会の実現を目指すための「17のゴール・169のターゲット」で構成された国際目標です。

この17のゴールごとに世界共通のロゴ、アイコン、ガイドラインが国連によって定められ、日本語版が国際連合広報センターのウェブサイトでも公開されています。

・SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン

SDGs

SDGs

ESG×SDGs

例えば
「CO2の排出削減のために工場に太陽光パネルを導入」は 「E(環境)」
SDGs 「目標7:エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「目標13:気候変動に具体的な対策を」
「育児休業からの復帰支援プログラムと男性社員の育休取得推進」は 「S(社会)」
SDGs 「目標5:ジェンダー平等を実現しよう」「目標8:働きがいも経済成長も」
に分類できます。

国連グローバル・コンパクトのウェブサイトに17のゴール・169のターゲットや、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)会員企業の取り組み事例などが掲載されています。

・グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン

ESG 具体的な取り組み SDGs
E(環境) CO2の排出削減のために工場に太陽光パネルを導入 SDGs07 SDGs13
S(社会) 育児休業からの復帰支援プログラムと男性社員の育休取得推進 SDGs05 SDGs08

まとめ

「ESG」×「SDGs」の観点から分類することで、具体的な取り組みを分かりやすいコンテンツ構成に整理できるので、これからサステナビリティコンテンツを検討、という場合は「ESG」に沿った理念・活動方針と具体的な取り組みの洗い出し、「関連するSDGs」をまとめてみてはいかがでしょうか。