「Cookieの利用に同意」ってなーに?
最近、Webサイトにアクセスしたときに「クッキーポリシーの確認とクッキーの使用に同意をお願いします。」と同意ボタンのクリックを求められることが増えたんだけど、「クッキーって?」「同意したらどうなるの?」等々、クリックしていいのかどうか・・
また、「ウチの会社のサイトもユーザーの同意をとったほうがいい?」と迷うことがありませんか?
Cookieの利用に同意の確認を取るWebサイトが増えた背景について見ていきましょう!
そもそも「Cookie」とは?
クッキー(Cookie)とは、アクセス(閲覧)したWebサイトのサーバからユーザーのブラウザに、アクセスした情報が一時的に保存される情報のことです。
ECサイトで閲覧した商品やカートに商品を入れた状態で別のWebサイトを見たりブラウザを閉じても、再びそのECサイトを訪問したら商品の閲覧履歴やカートの商品がそのまま残ってたりしますよね。
これは前回アクセスした時の情報がユーザーのブラウザにCookieとして保存されており、再訪問の際にそのCookieがECサイトのWebサーバに送信されているからです。
Cookieには下記の2種類があります。
● 1st party Cookie(ファースト パーティ クッキー)
ユーザーが訪問しているWebサイトのドメインから発行されるCookie。
そのサイト内でのみ有効で、ブラウザが違う場合は機能しません。
● 3rd party Cookie(サード パーティ クッキー)
ユーザーが訪問しているWebサイトのドメイン以外から発行されるCookie。
複数のブラウザやWebサイトにまたがって機能するので、例えば家電情報サイトを見たら別のサイトで家電の広告が出てくる・・というのはこのCookieの情報が使われています。
「Cookie」の問題点とは?
CookieにはWebサイトの閲覧情報だけでなく、お問い合わせや会員登録などのフォームに入力した情報も保存することができます。
つまり、Cookieに保存された情報を収集することで、個人の趣味趣向や属性を把握することが可能になります。
そのようなインターネット技術の進歩と情報活用の広がりから、
2018年5月に「 GDPR(General Data Protection
Regulation:一般データ保護規則)」がEU加盟国とEEA加盟の3カ国(以下EU)※ で施行されました。
※ 欧州経済領域(EEA)のアイスランド、ノルウェー、リヒテンシュタイン
「GDPR」とは?
GDPR(一般データ保護規則)は個人データの移動と取り扱いを定めた法令で、EUの居住者の個人データを取り扱う場合は領域外の事業者にも適用されます。
GDPRでは、フォームの入力データなどユーザーが個人情報を渡していると自覚できるデータだけでなく、Cookieなどで得られる個人データも対象となるので、Webサイトを訪問してきたユーザーにCookieによる個人データ利用への同意を求める必要があります。
そこで必要になるのが「Cookieポリシー」と「Cookieの利用に同意」です。
● 個人データとは
「個人情報データベース等を構成する個人情報」のことで、具体的にはデジタル・紙媒体問わず氏名、生年月日、位置情報等のデータが体系的に整理された状態の情報です。
※ 個人情報:個人を特定することができる情報
「Cookieポリシー」と「Cookieの利用に同意」
Webサイトを訪問してきたユーザーにCookieによる個人データ利用への同意を求める一般的な方法が、最初にWebサイトにアクセスした時の「Cookieポリシー」ページへの導線と「Cookieの利用に同意」ボタンの表示です。
Cookieポリシーページには主に下記の説明を記載します。
・Cookie(クッキー)とは
・Cookieの管理方法
・Cookieの利用目的(Google Analyticsを利用した解析、広告配信など)
・Cookieポリシーに関するお問い合わせ先
同意しなかったらどうなるの?
Cookieの利用に同意しないでWebサイトを閲覧する=Cookieをブロックした状態になります。
その場合、毎回同意を求めるメッセージの表示やログイン情報の入力を求められたり、閲覧履歴からカスタマイズされた情報が提供されない、等の制限があります。
まとめ
グローバルサイトや各言語サイトなどで海外向けに情報を発信している企業サイトはもちろん、現在は日本語サイトしかないから国内からのアクセスしかないよ、と思っていても意外と海外からのアクセスがあったりします。
インターネットを取り巻く技術や環境は常に変わり続けているので、Webサイトも「作ったら終わり」ではなく常時アップデートしていきましょう!
サイトに「Cookieの利用に同意」機能を追加したい、もっと話をきいてみたいという方はぜひご相談ください。